【司法書士試験】記述答練3回目を終えて。少しの成長と、こぼれ落ちていく記憶。

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こんにちは。
LECの森山先生の「Vマジック講座」で、司法書士試験の勉強をしている司法太郎です。

今回は、記述答練3回目をなんとか提出できたので、その振り返りを記しておこうと思います。
いやぁ……締め切りに間に合わなかった。1週間遅れ。
郵送で出すとき、ちょっと気まずい気分でポストに入れました(笑)。

でも、提出できただけでホッとしている自分もいます。
そして今回は、前回・前々回とは少し違う感触がありました。


■ 少しずつ「形」が見えてきた感覚

不動産登記法のインプット講義をひととおり終えたところで臨んだ第3回の答練。
正直、まだ完璧にはほど遠いけれど、前回よりも明らかに“マシ”になっている感触がありました。

これまでの僕は、問題文を読んでも「どこから手をつけたらいいのか」が分からず、
登記すべき事項を書き出す段階で手が止まってしまうことが多かったんです。

でも今回は、全体の流れが頭の中で整理できたというか、
「この場合はこう動く」「この登記はここで出てくる」という、
“流れ”のようなものが見えてきた感覚がありました。

点数で言えば、もしかしたら50点くらいかもしれない。
でも、感覚的には7割はできたと思う。
そう言い切れるくらいの手応えがありました。


■ それでも悔しかった、あの「抵当権変更」

そんな中で痛感したのが、“記憶の儚さ”です。

ほんの数日前にインプット講義でやったばかりの、
抵当権変更登記の原因の書き方――
「年月日何某の債務引受」っていうやつ。

これ、まさに“新鮮なうちに覚えた”はずだったのに、
いざ答練で書くときにすっかり抜けてました。

で、勢いで「年月日変更」と書いてしまった。

抵当権変更で「年月日変更」と書くのは、
債権額変更のときぐらいなんですよね。
(しかもそれにも別バージョンがある。)

要するに、全然違う原因を書いてしまったわけです。

ああ、あのときの“うっかりミス”が悔しい……。
「思い出せなかった自分」と、「見直さなかった自分」へのダブルパンチ。


■ 所有権移転の「相続分の譲渡」も…

さらにもうひとつ。
これもつい最近、講義で出てきたテーマだったのに、
完全に記憶から抜け落ちていたのが「相続分の譲渡」。

あんなに印象的なトピックだったのに。

「相続分の譲渡を原因とする所有権移転登記」って、
試験でも頻出の定番論点ですよね。

でも、僕の脳みそからはあっけなくこぼれ落ちていました。

人間の記憶って、怖い。
ほんと、指の隙間から砂がポロポロ落ちていくみたいに、
大事なものほど、気づかぬうちに消えていくんです。


■ 「覚えた気」ほど危ない

こういう経験をすると、つくづく思うんです。
「覚えた気になっているだけ」って怖いなって。

講義を聞いているときは、「うん、わかった!」と納得している。
テキストを読んで、「ああ、こういうときはこう書くんだな」と理解している。

でもそれは、”理解した“つもり”なんですよね。
実際に、白紙の答案用紙に自分の手で書こうとすると――
「あれ、なんだっけ?」となる。

これが本試験でも起きる。
怖いけど、現実です。


■ 記憶は“使って定着する”

今回、改めて痛感したのは、
「記憶は、“使って”こそ定着する」ということ。

ただテキストを読むだけでは、まだ頭の中で“情報”のまま。
それを実際に書いて、使って、ミスして、修正して――
その過程でやっと「知識」になる。

失敗したことを忘れないうちに、
すぐ復習して手を動かす。

これが、合格者がみんな口をそろえて言う「記述対策」の本質なんだろうなと。


■ 「悔しさ」を燃料に変える

僕の場合、どうしても一度できたことを忘れるとショックを受けるんです。
「自分って、なんでこんなに忘れるんだろう」って。

でも、最近は少し考え方を変えるようにしています。

「忘れるのは、悪いことじゃない。
 ただ“思い出す練習”をしている途中なんだ。」

そう思うようにしたら、気持ちがラクになりました。

人間の脳は忘れるようにできている。
だから、忘れながら覚えていくしかない。

今回のように、ミスしたこと、悔しかったこと、
それを「もう二度と同じ失敗をしないぞ」と思って書き直す。

その一歩一歩が、きっと本試験当日の“自信”につながる。


■ これからの課題

今後は、「復習のスピード」をもう少し意識したい。
できるだけ、答練の翌日には復習を終えるペースにしたいです。

そして、「間違えた問題をノートにまとめる」のではなく、
“その場で修正する”ことを習慣化する。

つまり、
「次に同じ問題が出たら、どう書くか」
「どういうキーワードを頭に残すか」
を、その日のうちに固めてしまう。

これを積み重ねるしかないんですよね。


■ 終わりに:こぼれ落ちる記憶と、拾い集める日々

司法書士試験の勉強って、
まるで“砂時計”のようなものだと思います。

せっかく詰めた知識が、
時間とともに下に落ちていく。

でも、落ちた砂を拾い集めて、
また上に戻して――
それを何度も繰り返すうちに、
少しずつ“固まっていく”んです。

今回の記述答練3回目。
点数はまだまだですが、
「成長している実感」と「忘れる悔しさ」の両方を味わえた
とても大事な回になりました。

次の答練では、今回のミスを確実に克服して臨みたい。

そうやって少しずつ、確実に積み重ねていく。
この“地道な繰り返し”が、きっと来年7月の合格につながると信じて。

今日も、Vマジックを片手に、復習スタートです。


📝まとめ

  • 第3回記述答練は1週間遅れで提出
  • 点数は半分でも、手応えは7割
  • 「抵当権変更」「相続分の譲渡」をうっかり忘れる痛恨ミス
  • 記憶は“使ってこそ”定着する
  • 忘れながら覚える、それでいい
  • 悔しさを次の成長の燃料に

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