LECの「Vマジック攻略講座」。
長く続いた民法の講義がようやく終わり、いよいよ明日から不動産登記法が始まる。
…本来なら、ワクワクするはずのタイミング。
だけど、同時に頭をよぎるのは「記述の答練、始まっちゃったな…」という現実だ。
第1回の答練の答案締め切りは、郵送のことを考えると 10月7日(火)には投函 しておかないと間に合わない。
しかも今回は、ただのマークシートではなく、ガチの「記述」。
つまり自分の手で、あの長い答案を、論理的に書き上げなければならない。
「ちょっとやばいな…」
という焦りと、「いや、焦っても仕方ない」という冷静さが、心の中でせめぎ合っている。
商業登記はほぼ手つかず、戦略編はようやく始動
現実問題として、商業登記法 はまだほとんど触れていない。
不動産登記法の方も、ようやく「戦略編」で本格的に勉強を始めたばかり。
そんな中で「記述答練」を解けと言われても、ちょっと荷が重い。
解いても「理解して書く」ではなく、「なんとなく書いてみる」になってしまいそうだ。
もちろん、どんな状態でもやってみること自体に意味はある。
でも、今の自分の状態を冷静に見つめて、リスケジュールするのもまた戦略のひとつだと思う。
ケータイ司法書士ひな形集を手にしたけれど…
そんな状況の中、思い切って買ったのが 「ケータイ司法書士 記述ひな形集」。
コンパクトだけど、内容は本格派。ページをめくるたびに、「なるほど、こういう書き方をするのか」と新しい発見がある。
ただ、当然ながら、数日で通読できるような代物ではない。
1ページ1ページに、実務と条文と過去問のエッセンスが詰まっている。
これを“輪島塗”のように、何度も薄く重ねていくイメージで勉強したいけれど、今はまだ時間が足りない。
答練は「締切を守れない=終わり」ではない
そんなとき、LECの案内文をもう一度よく読んでみた。
そこには、こんなことが書いてあった。
「締切日を過ぎても、当分の間は採点を受け付けています。
ただし、総合成績表には反映されません。個人成績表は随時更新されます。」
――そうか。
締切を過ぎても、“自分のペース”で提出すればいいのか。
全国ランキングや平均点なんて、今は気にしていない。
大事なのは「自分がどれだけ理解できたか」だ。
だから焦らず、商業登記の戦略編を終えてから、11月以降に提出してもいい。
ようやく、心の中に少し余裕が生まれた。
「過去問復習ノート」が面白くなってきた
ここ最近、夜の勉強時間の多くを割いているのが、「不動産登記法・戦略編の過去問復習ノート」づくり。
これが、意外とハマっている。
ノートを開くと、左側に過去問の設問を貼り、右側に関連する条文・要件・ひな形をまとめる。
必要があれば「ケータイ司法書士」から該当箇所を抜粋して、ミニ索引のように整理する。
まるでOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)のように、実際の問題を素材にして“現場感覚”で理解できる。
机上の理論ではなく、「こういう場合、登記原因証明情報はどれを使う?」といった具体的な思考が身につく。
戦略編に登場する3つの過去問のうち、まだ1つ目が終わっただけ。
でも、この方法でノートを作りながら進めると、たしかに手応えがある。
記述答練は「焦らず、自分のタイミングで」
おそらく、商業登記法の戦略編でも、同じように過去問を扱う部分が出てくるだろう。
それを先にノートに落とし込み、自分の中で「書ける」感覚をつかんでから、答練に臨みたい。
つまり、私の中での答練リスケジュールはこうだ:
- 不動産登記法 戦略編を最後まで終わらせる。
- その間に、ケータイ司法書士ひな形で基礎知識を固める。
- 商業登記法 戦略編に突入し、過去問ノートを同様に作成。
- 11月以降、記述答練を順次提出。
締切を“守ること”より、“納得して書けること”を優先する。
今の自分にとって、それが一番効率的だと思う。
「焦らず進める勇気」もまた戦略の一部
資格試験って、つい「スケジュール通りに進まないとダメだ」と思いがちだ。
でも、よく考えてみると、司法書士試験は「1年に1回」しかない。
1日、2日遅れたところで、何かが大きく変わるわけではない。
むしろ、中途半端な理解のまま突っ走る方が危険だ。
理解が浅いまま答練を解くと、「なんとなく書けた」だけの満足感で終わってしまう。
それが積み重なると、結局、直前期にすべてやり直しになる。
そうならないためにも、今は土台を固める時期と割り切る。
そう思うと、不思議と焦りが消えて、むしろ「やるべきこと」が明確に見えてくる。
司法書士試験は「短距離走」ではなく「持久走」
Vマジック攻略講座の民法から不動産登記法、そして商業登記法へ。
ようやく全体像が見え始めた。
記述も含めて本格的な“アウトプット期”に入る前に、インプットの精度を上げること。
それが、これから数か月のテーマだ。
短距離走ではなく、マラソン。
ペース配分を間違えると、最後に息切れしてしまう。
でも、リズムをつかめば、途中で少しペースを落としても、確実にゴールは見えてくる。
おわりに 〜“遅れている”のではなく、“整えている”のだ〜
「まだ答練を出せていない」
「進度が遅れている」
そんなふうに感じることもある。
でも、実際には、“遅れている”のではなく、“整えている”のだ。
土台をしっかり固めることで、次のステップに入ったときに、爆発的に伸びる瞬間が来る。
今の私にとって、それが 「戦略編+過去問ノート+ひな形復習」 の三本柱。
焦らず、でも確実に前へ。
そう、きっと悪くないリスケジュールだ。
11月、自信を持って記述の答案を書ける自分を、少し楽しみにしている。
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