禁酒で見えてきた勉強習慣の新しいリズム――司法書士試験に挑む生活の中で

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司法書士試験のオリエンテーションを受けると、必ずといっていいほど紹介されるのが「典型的な一日の時間割」です。


朝・昼・夜に3つのブロックを分け、それぞれ3時間ずつ、合計で9時間以上勉強する――そんなスケジュールが提示されます。直前期ともなれば、もっと長時間の学習に取り組む受験生も少なくありません。

私も「そういう生活を送らなければ合格は近づかないのだろう」と頭ではわかっていました。

けれど、実際には夕方6時になれば夕食の時間。食事とともにお酒を飲み、ほろ酔いのままテレビを見て、気づけば9時前。寝るにはまだ早いけれど、アルコールが入った頭で勉強など到底できない。そんな生活が長く続いていました。

しかし最近、大きな転機が訪れました。人間ドックでの診断結果をきっかけに、「お酒をやめた方がいい」という医師の指摘を真剣に受け止めることにしたのです。思い切って禁酒に踏み切ってみると、そこから驚くような変化が次々と起きました。


晩御飯の後にもクリアな頭

禁酒してまず気づいたのは、「夜の時間が使える」というシンプルな事実でした。

これまでなら、夕食後はアルコールで頭がぼんやりし、勉強どころではありませんでした。けれど禁酒してからは、食後も頭が冴えている。お酒の酔いに邪魔されることなく、テキストを読み直したり、問題集に取り組んだりできるのです。

さらに大きいのは「早朝の頭の冴え」。アルコールを飲んでいた頃は、翌朝どうしても眠気やだるさが残っていました。それが禁酒後はすっきりと目覚め、朝からフルスロットルで勉強に集中できる。司法書士試験のように膨大な知識を扱う勉強では、この差は決定的だと感じます。


お金の節約効果も絶大

もう一つ、禁酒してはっきりと感じたのは「経済的メリット」です。

我が家では、二人で晩酌をするのが日課でした。最初にビールのロング缶を一本ずつ、その後はワインボトルを一本開けるのが定番。計算してみると、一日にだいたい1,000円から1,500円ほどの出費になっていました。

「たかがお酒代」と思うかもしれません。けれど一か月続けると、3万円から4万円半ばにもなります。年間に直せば、40万円以上。司法書士の受講費用や模試代を考えると、決して小さな金額ではありません。

フルタイムで働いていない今、貯金を切り崩しながら勉強している身にとって、この出費がなくなることは本当に大きな意味を持ちます。禁酒は単なる健康管理だけでなく、合格に向けた投資を支える経済戦略にもなったのです。


健康と集中力の好循環

禁酒の効果は、さらに「健康面」にも現れました。

飲酒習慣があると、つい食べすぎたり、夜更かしになったりするものです。その結果、翌日の勉強効率は下がり、またお酒に頼ってリズムを崩す……。そんな悪循環が知らぬ間に出来上がっていました。

ところが禁酒すると、まず睡眠の質が明らかに改善しました。夜はぐっすり眠れ、朝は自然に目が覚める。胃腸の負担も減り、日中の倦怠感がなくなります。

健康が安定すると、集中力も持続します。学習時間を「量」で確保するだけでなく、「質」でも高められるようになったのです。


月に一度の「ご褒美ワイン」

もちろん、完全にお酒を断ち切る必要はないのかもしれません。私の場合、「勉強のキリがいい時に、月に一度だけ高級ワインを楽しむ」という新しいスタイルを思いつきました。

以前のように惰性で毎晩飲むのではなく、「一区切りのご褒美」として、あえて特別な日にだけ味わう。その方がありがたみも増しますし、生活全体のリズムも壊れません。

これは、まさに「量より質」の飲酒スタイル。司法書士試験の勉強と同じように、「メリハリ」が大切なのだと実感します。


勉強習慣を変える“禁酒”という選択

司法書士試験の合格を目指す生活は、長いマラソンのようなものです。知識量は膨大で、途中で心が折れそうになることもあるでしょう。だからこそ、日々の生活習慣をどう整えるかが大切になります。

禁酒は、私にとって大きな生活改革でした。

  • 夜の時間が勉強に使えるようになった
  • 朝の頭が冴えて効率的に学習できるようになった
  • 経済的に大きな節約になった
  • 健康が安定して集中力が高まった

これらすべてが、司法書士試験合格への道を強力に後押ししてくれています。


おわりに

振り返れば、毎日の晩酌は楽しみの一つでした。けれど「お酒をやめる」ことで得られたものは、それ以上に大きなものでした。健康も時間もお金も、すべてが学習に直結する資源として生まれ変わったのです。

司法書士試験を本気で目指すなら、勉強法だけでなく、生活全体を見直すことが必要です。その一つの方法として、禁酒は非常に効果的だと私は身をもって感じました。

そして何より、月に一度の高級ワインを心から楽しみにできるようになった今、以前よりも豊かな気持ちで勉強に取り組めています。

司法書士という長い道のりを進むうえで、禁酒は私にとって「最高の味方」になりました。

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