寝る前・翌朝・週1回の見直しで司法書士試験の知識を“脳に刻み込む”方法

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司法書士試験は、範囲の広さ・深さともに資格試験の中でもトップクラス。しかも択一と記述の両方があり、単なる暗記ではなく「知識を引き出す力」も求められます。


私も過去に学習していて痛感したのが、「せっかく覚えたはずなのに、翌週には半分くらい忘れている…」という現象。


そこで最近取り入れ始めたのが、寝る前・翌朝・週1回の“3段階見直し法です。


なぜ寝る前が大事なのか?― 記憶の定着は睡眠中に起きる

脳科学では、覚えた情報は睡眠中に整理・固定されることが分かっています。


特に深いノンレム睡眠の間に「海馬」に一時保管された記憶が、長期記憶として大脳皮質に移されます。


つまり、寝る直前に復習することで、その日の記憶が整理されやすくなるのです。

私の場合、1日に民法の3ユニットを進めたら、夜の最後にその3ユニットの問題をザーッと見直します。


ここでは正解・不正解にこだわらず、「今日やったことをもう一度脳に置き直す」感覚。


テキストもチラ見しながら、関連条文や考え方を軽く思い出す程度でも効果があります。


翌朝の復習で“短期記憶の落ち”を防ぐ

寝る前に覚えたことは、一晩寝ることで整理されますが、時間が経つと少し抜け落ちます。


この抜け落ちが起きる前に、翌朝もう一度同じ範囲を確認すると、記憶が二重に強化されます。

心理学でいう「二重符号化効果」に近く、別のタイミングで同じ情報に触れることで、記憶のネットワークが太くなるのです。


私は翌朝、前日の3ユニットを“通しで”解き直します。この時点で前夜よりもスムーズに解ければOK。


もし引っかかる問題があれば、その場でテキストを見返して「正しい情報」に上書きします。


週1回の総復習― 忘却曲線に合わせる

エビングハウスの忘却曲線によると、人は1日後に約半分を忘れ、1週間後にはさらに忘れます。


そこで、週に1度、その週にやった全ユニットをまとめて見直すことにしました。


これにより、短期記憶から中期記憶、そして長期記憶への移行がスムーズになります。

この総復習のときは、問題を解くだけでなく、間違えた論点や迷った選択肢を「弱点ノート」にメモします。


司法書士試験は似た論点が年度をまたいで出題されるため、自分だけの“間違いパターン集を持つことは大きな武器になります。


実際のスケジュール例

例えば、民法講座の3ユニットを1日で学習する場合:

  • 昼間(学習時間)
    ① テキスト読み
    ② 講義視聴
    ③ 問題演習
    ④ テキスト再確認
  • 夜(寝る前)
    その日の3ユニットの問題を通しで見直し
  • 翌朝
    前日の3ユニットを再度解き直し、弱点確認
  • 週末
    その週の全ユニットを総復習(弱点ノート更新)

このサイクルを回すと、知識が“点”から“線”へ、さらに“面”へと広がっていくのを実感できます。


メリットと注意点

メリット

  • 忘却曲線を意識した効率的な記憶定着
  • 翌日の理解度チェックで弱点が早期に判明
  • 総復習で知識が体系化される

注意点

  • 復習に時間をかけすぎて当日の進度が遅れないようにする
  • 問題演習は「正解率」よりも「思い出す過程」に注目する
  • 週1回の総復習は必ずスケジュールに固定する

まとめ

司法書士試験は、1回のインプットだけでは絶対に足りません。
大事なのは「覚える」より「忘れさせない」工夫。

寝る前・翌朝・週1回の見直しは、脳の仕組みに沿った合理的な復習法です。


もしあなたが「覚えてもすぐ忘れる」と悩んでいるなら、このサイクルを試してみる価値は十分あります。

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